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第6回 2001/05/27 HiFi CD-R Unit 製作第2弾 - 正弦波電源を追撃せよ! -

[ 目次 ]
 ・まえがき
 ・正弦波電源を追撃せよ!
 ・組立 - 完成 - 試聴


まえがき

電源装置の性能が、CD-R の書き込み品質に大きく影響を与えるという現象は、CDU921S 相当の良質な電源を搭載した SONY の5インチMOケースを、外付けケースとして流用することによって証明されました。手前味噌ながら、COLT921S-PR と名付けたこの HiFi CD-R Unit 第1号機は大反響を呼び、多くの皆さんが HiFi CD-R Gallery へご自身の力作を寄せて下さいました。(現在も作品を展示しておりますし、作品の募集も継続しています。)

 

HiFi CD-R Unit 第1号機
 COLT921S-PR

しかし、自ら考案したこの方法に、私こと COLT-T は十分満足していたわけではありませんでした。なぜなら、最高峰と言われる一部の業務用ドライブには、正弦波電源装置といって、MOケースの電源など遥かに及ばない、ノイズフリーで高品質な電源装置が搭載されているからです。 私もいつかは手に入れてみたいと思っているのですが、7〜8年前に作られた古ぼけた CD ライターであるにもかかわらず、大変な高額で取引されており、ビンボーサラリーマンの私には全く手が出ません。悔しい思いをしながらオークションでその取引の光景を眺めているうち、次第に「今度の HiFi CD-R Unit に搭載する電源には、何とかして正弦波電源装置に迫るようなクオリティを与えてみたい。」と思うようになりました。


家庭用電源の問題点
ところで、家庭用電源は元々、正弦波出力であることはご存知だと思いますが、実際は様々な電気・電子機器が接続されているので、それらから発するノイズが少なからず乗っていますし、各機器の消費電力の変動などで、電源の波形そのものが歪んでしまっている場合も少なくありません。
その一方で、電源装置内の整流回路や様々な降圧回路は、定石として完成された基本形がありますが、机上の計算値はあくまでも入力電圧が正確な正弦波であることを前提としているため、実際に入力電圧の波形が歪んだり、ノイズが混入している場合は必ずしも理論値通りの品質で直流出力が出ているとは限りません。 コストの制約や設計力の不足により、出力電圧のリップルノイズや高調波ノイズ(スイッチングノイズや、外部電子機器の発するノイズなど)への対策が十分でない可能性も否めません。
電源が悪いと、CD-R ドライブの動作にも大きな影響を与えることは、当サイトでは繰り返し論じてきました。レベル変動はディスクの回転速度やサーボの動作に影響を与え、ジッターやデビエーション発生の一因となるのみならず、リップルノイズは素子(電解コンデンサなど)の破壊を伴う危険性すら存在します。また、高調波ノイズは制御マイコンの動作に影響を与えかねません。それが間接的に CD-R ドライブの挙動に影響を与える可能性も出てきます。

そこで考えられる一つの解決策が、正弦波電源装置(回路)というわけです。
私自身は持っていない装置なので、あらためて Web 等を調べてみました。それを自分なりの解釈で説明してみます。
正弦波電源装置とは、普通の家庭用電源(AC100V)を出来るだけ理論値に近い正弦波に整形し、同時に高調波ノイズなどを取り除くことで極めて理想的で良質な電力を出力できる装置です。
この装置(又は回路)を介した後に電源装置を接続すると、電源装置に入力される電力波形は机上の理論値に極めて近いものであるため、それ以降の回路動作に於いても極めて効率よく電圧を処理できることになります。 その結果、CD-R ドライブにはあたかもバッテリーから供給しているのか、と思えるほどの良質な DC5V/DC12V を得ることが出来るのです。


さて話を戻して、では一部の高価な業務用ドライブに迫るクオリティを持つための電源を得るにはどうすれば良いか? 確かに、正弦波電源装置を購入すれば、それで解決です。(笑)ただ、安価なものでさえ6〜7万円もする装置を、私のようなビンボー人が買えるはずもありません。 今回の特集も前回と同じく「より安価に」、「より簡単に」、そして「より大きな効果を」をテーマに取り組んでいます。
では、COLT-T 流、正弦波電源装置追撃作戦の開始です。(^o^)/

 

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